次のビッド経過。
フォーシング・ノートランプを使っているとよく出て来ます。
1M = 1
または1
1NT = フォーシング・ノートランプ
2m = 2
または2
2NT = 3NTインビテーション
「2NT」は11点前後。強い10点から弱い12点まで。
これに対してオープナーは、ノートランプ向きマキシマムは3NT。
では以下のビッドは?
W | E | 1 | 1NT | 2 | 2NT | ? |
|
3
= フォーシング?
3
= ?
3
= ?
3
= フォーシング?
このような場合には、
「5-5を表すとノンフォーシング、6-4を表すとフォーシング」。
お約束です。
以下の経過でも同じ。
なぜなら。
フォーシング・ノートランプに対して、オープナーの2
リビッドは3枚
しか保証されていません。従ってレスポンダーは4枚
があっても
ノートランプをビッドする方が先になってしまいます。
オープナーの3
は「5-5で11点」のようなハンドを表します。
またオープナーは、6枚メジャーで11〜12点のようなハンドは、4枚
マイナーをビッドしないで6枚メジャーをリビッドすることが多いです。
従って「3
」は「6-4で15点」のようなハンドを表します。
また、「3
」と「3
」のビッドは3枚を表してゲームフォーシング。
フレグメント(fragment)と言います。「破片」というほどの意味です。
スプリンター(splinter)も「破片」という意味で、フレグメントよりも
スプリンターの方が小さい破片です。
別のビッド経過で説明します。
W | E | 1 | 1NT | 2 | 2NT | ? |
|
3
= 3枚
、ゲームフォーシング、
1=5=4=3(0=5=4=4)の形で
の短さを示唆
3
= 5-5、誘いを断った
3
= 6-4、ゲームフォーシング
3
= 3枚
、ゲームフォーシング、
3=5=4=1(4=5=4=0)の形で
の短さを示唆
メジャーの5-5や6-4だと、11点でオープンすることはよくあります。
このようなとき、以下の経過になると。
W | E | 1 | 1NT | 2 | 2NT | ? |
|
1NT = フォーシング
2NT = インビテーション
3
= 5-5、フォーシング?
3
= 6-4、フォーシング?
オープナーは6-4メジャーで「2
」をビッドしないのは変です。
「2NT」がバランスハンドと決まっていれば良いのですが、実際には
「2=2=5=4」とか「1=3=5=4」もあります。
これに対処する為に以下のコンベンションを使うペアは非常に多いです。
W | E | 1 | 1NT | 2 | 2NT | ? |
|
パス = ミニマム
3
* = 3
への強制トランスファー
3
=
3〜4枚、5=4=3=1または5=4=4=0、
の短いゲームフォーシング・ハンド
3
= 5-5、ノンフォーシング
3
= 6-4、ノンフォーシング
3NT = マキシマム、ノートランプ向き
展開させます。
1NT = フォーシング
2NT = インビテーション
3
= 3
への強制トランスファー
3
= 5-5、フォーシング
3
= 6-4、フォーシング
3NT =
3〜4枚、5=4=1=3または5=4=0=4、
の短いゲームフォーシング・ハンド
このコンベンションを使って以下のハンドをビッドしてみます。
2011年 横浜インビテーショナル 第2ラウンド 28番ボード
ディーラーWest NSバル
3
= 「3
」を言え
3
= 6枚
でゲームフォーシング
Southのハンドは:
J864
K964
KJ65
8。
ディクレアラーとダミーのコミュニケーションが悪いのでプレーは大変。
スモール
のリードのときにはメイクするようです。
フォーシングノートランプ後の展開(2)に続きます。