「メジャー優先」というブリッジ用語はありません。
また、major priority とか、major preferment や、major preferential
などというブリッジ用語も存在しません。
要は、
「1

オープンに対して、

でコントラクトする意思のないハンドは、

スーツ
をバイパス(bypass)してメジャースーツで1

や1

のレスポンスをする」
ということでしょう。
米国ブリッジ連盟(ACBL)のコンベンションカードには
“Frequently bypass 4+

□”
という記入欄があります。
コンベンションカード記入の手引きには、
「…

スーツをバイパスして4枚メジャーをビッドするシステムのときには
□にチェックを入れて、パートナーとの取り決めに関して対戦相手から
の質問には答えられるように …」
(If you may systemically bypass a diamond suit to bid a four-card
major, check the box and be prepared to answer questions about
your specific tendencies in this area,if you have any agreement.)
と書いてあります。
一般的には、
「ゲームフォーシングの強さが無いときには、

スーツをバイパスして
レスポンスする」
“Bypass diamonds if not strong enough to force to game”
という取り決めです。
JCBLコンベンションカードには
「May bypass 5+

□」
という記入欄があります。
「JCBLハンドブック」を調べたら。
「メジャー優先」という言葉が何処から湧いて出たのかわかりました。
コンベンションカードの記入方法の頁に、「1

オープンに対して5枚以上の

より
4枚のメジャーを優先してレスポンスする場合にこのボックスをチェックします」
と書いてあったからです。
1

オープンに対するレスポンス。いくつかハンド例をあげます。

1

レスポンス。

1

レスポンス。

コントラクト可能。
1

レスポンス。
次巡に

でリバースします。

コントラクト不向き。
1

レスポンス。
オープナーが

でリバースしたとき
だけ、

のコントラクトを狙います。

1

レスポンス。
仮に1

レスポンスしたとき、
「1

−1

:1

−?」
「1

−1

:1NT−?」
適当なビッドがあるなら、
1

レスポンスします。

1

レスポンス。

スーツは捨ててしまって
かまわないと思われます。
2014年 NECブリッジフェスティバル 横浜スイス
組み込みでは無く、シャッフルボードの試合です。
私は早く終わったので、外国チームの対戦を観ていました。
スイスチーム戦、第7/8ラウンド、1位と2位の対戦です。


この後、山のようにビッドして、自分のビッドした6

は6

に直され、
6

を試みたら、6NTに落ち着きました。
パートナーの

はジャックダブルトンで、

の分かれは3-3では無く、
スクイズも無く、ワンダウン。
こういう事故を起こすのはインターナショナルレベルには届いていない
ローカルのペアなのですが。
最初に「1

」レスポンスをしておけば、このようにはならなかったでしょう。
ホントーにあるんだな〜と観てて思いました。
2009年 NEC杯 第7ラウンド (4番ボード)
ディーラーSouth 双方バル


3

はリバース。
4

はフィット。
4

はコントロールキュービッド。
5

はキーカード2枚。

をエスタブリッシュさせて、

ワンルーザーです。
Southのハンド:

K964

964

Q108

1063
2014年 横浜インビテーショナル 第9ラウンド 7番ボード
ディーラーS 双方バル


1

はバイバス

。
2

はリバース。
2

はウェイティングビッド。
3

は16〜18。
3

は

フィット、6〜7点。
2

の直後で3

とレイズするとゲームフォーシングになるので、
2

の「フォース(fourth)スーツ・ストール(stall)」を使って
ウェイティングしました。
3

のコントラクトで9トリックを取るのも苦しいです。
Northのハンド:

AJ107

QJ6

10874

Q5
2013年 米国代表選抜試合 決勝5/6セグメント
ディーラーWest 双方バル


1

は後に

でリバースする予定。
3

はリバース。
4

はサポート。
4

はコントロールキュービッド。
5

はキーカード1枚。
5

はクィーンアスキング。
6

のプレーはダミーリバーサルにはエントリー不足。
切り札を狩り集め、

をダックした後、

を1枚ラフして、最後の

を
取ります。

全勝か


スクイズ。
Northのハンド:

J74

Q1082

752

Q97
実際は

が3-3なので簡単にメイクしてしまいます。