バルで４がジャストメイクしたとき。
　　　　　「６２０点」というのは、このブログを見ている方なら当たり前で。
　　　　　は１個３０点なので、「４」は「４×３０」。これがトリック点。
　　　　　トリック点が１００を超えるとゲームコントラクト。
　　　　　ゲームボーナスは、バルは５００点。
　　　　　　　　４×３０＋５００＝６２０点。
　　　　　「５００点」を覚える必要は無く。
　　　　　６２０から１２０を引けば、出て来ます。

　　　　　ノンバルで３ＮＴが４メイクした。４３０点。
　　　　　ノートランプは最初の１個は４０点、あとは３０点なので、
　　　　　「３ＮＴ」は「４０＋３０＋３０」。
　　　　　これもトリック点が１００を超えたのでゲームコントラクト。
　　　　　ゲームボーナスは、ノンバルは３００点。
　　　　　ジャストメイクなら、
　　　　　　　　４０＋３０＋３０＋３００で４００点。
　　　　　４メイクしたので、３０点追加されて４３０点。
　　　　　最初から「４０＋３０＋３０＋３０」に３００を加えた方が早かった。

　　　　　３ ３メイクは１１０点。
　　　　　は１個２０点なので、「３×２０」は６０点。
　　　　　トリック点が１００を超えないのでパートスコア。
　　　　　パートスコアボーナスは５０点。
　　　　　　　　６０＋５０＝１１０点。
　　　　　もしオーバートリックしたら１トリック２０点。

　　　　　３ ダブル ３メイクは。
　　　　　３（スリー）×２０（クラブ）×２（ダブル）で１２０点。
　　　　　トリック点が１００を超えたのでゲームコントラクト。
　　　　　バルならゲームボーナスは５００。
　　　　　ダブルメイドボーナスは５０。
　　　　　　　　１２０＋５００＋５０＝６７０点。
　　　　　オーバートリックは、バルでダブル付きは１トリック２００点。
　　　　　３ｘ ４メイクは８７０、５メイクは１０７０。

　　　　　３ リダブル ３メイクは。
　　　　　３（スリー）×２０（クラブ）×２（ダブル）×２（リダブル）で２４０点。
　　　　　トリック点が１００を超えたのでゲームコントラクト。
　　　　　ノンバルならゲームボーナスは３００。
　　　　　リダブルメイドボーナスは１００。
　　　　　　　　２４０＋３００＋１００＝６４０点。
　　　　　オーバートリックは、ノンバルでリダブル付きは１トリック２００点。
　　　　　３ｘｘ ４メイクは８４０、５メイクは１０４０。

　　　　　以上を表にしてみます。

	１	２	３	４
ＮＴ	４０	７０	１００	３０ずつ増
メジャー	３０	６０	９０	３０ずつ増
マイナー	２０	４０	６０	２０ずつ増

　　　　　トリック点は御存知かと。

	ノンバル	バル
パートスコアボーナス	５０	５０
ゲームボーナス	３００	５００

　　　　　ゲームボーナスは覚えているでしょう。その場で逆算も出来るし。

	ノンバル	バル
ダブルメイド・ボーナス	５０	５０
リダブルメイド・ボーナス	１００	１００

　　　　　ダブルメイクは「５０増」、リダブルメイクは「１００増」です。

	ノンバル	バル
ダブルメイド・オーバートリック	１００	２００
リダブルメイド・オーバートリック	２００	４００

　　　　　１トリック毎に１００の倍、倍です。

　　　　　覚えることは驚くほど少ないです。

---

　　　　　何でスコア計算を知っていた方が良いのか？

W N E S 1 DBL ReDBL ? P ?

　　　　　ダブルはテークアウト。
　　　　　リダブルは１０点以上。
　　　　　オープナーの側は点数が多いので、絵札のパワーで７トリック位は
　　　　　取ってしまいます。
　　　　　１（ワン）×３０（ハート）×２（ダブル）×２（リダブル）で１２０点のゲーム。
　　　　　ノンバルで３００点、リダブルメークで１００点増し。
　　　　　　　　１２０＋３００＋１００＋＝５２０点。
　　　　　３ＮＴよりも高い。
　　　　　ＮＳ側は逃げるべきです。ダウンしても５２０点よりは安上がりでしょう。
　　　　　「あなたが逃げなかったから私は逃げなかった」などと言わずに。
　　　　　パートナーが逃げなかったのなら、自分で逃げると。

W N E S 1 DBL ReDBL P

　　パス ＝ のペナルティ

　　　　　「１オープン→ダブル→リダブル」の経過のとき。
　　　　　Ｓｏｕｔｈの「パス」は、「が山のようにある」とするのが現代風です。
　　　　　１オープンの後は：

W N E S 1 DBL ReDBL P

　　パス ＝ ニュートラル

　　　　　Ｓｏｕｔｈの「パス」は、４枚のメジャーが無いか、４-４のメジャーがある
　　　　　ハンドを表します。
　　　　　Ｎｏｒｔｈは、下から４枚メジャーで逃げ始めます。

W N E S 1NT P 2 DBL ReDBL

　　　　　オープナーの「リダブル」は、「この際だから２リダブルをプレーしよう」。
　　　　　２ｘｘ　２メイクは何点？
　　　　　２（ツー）×２０（クラブ）×２（ダブル）×２（リダブル）、、、。

---

　　　　　試合に出ると何日に１回かは。
　　　　　何でこんなコントラクトに、ということが誰にでもあると思います。
　　　　　２００３年、マッチポイント・ペア戦　　ディーラーＷｅｓｔ、双方バル

W N E S P 1NT P 2* DBL ReDBL P P P

　　１ＮＴ ＝ １５〜１７
　　２ ＝ トランスファー
　　ダブル ＝
　　リダブル ＝ ？！

　　　　　ここでのリダブルは「２ｘｘをプレーしよう」というハンドを表しますが、
　　　　　間違って「Ａを持っています」という意味に使ってしまったようです。
　　　　　２ｘｘという変てこなコントラクトになりました。
　　　　　結果的には何をリードしてもワンダウンのところ、ＷｅｓｔはＫをリード。
　　　　　ディクレアラーはダックしてＫに勝たせ、トランプ狩りの回数を稼ぎます。
　　　　　ここでＷｅｓｔは、、のどれにシフトしてもワンダウン。
　　　　　ところが実際はを出してしまって、ディクレアラーのＱが勝ち。
　　　　　Ａでダミーに入り、Ｊ→Ｋ→Ａとフィネス。
　　　　　手元からを出すと、左手が２でラフ。
　　　　　続くをエースで勝ち、Ｑで手元に戻り、をフィネスしながらジャックと
　　　　　エースで回収。
　　　　　Ｋを取れば、各スーツで２個ずつ取って、計８個。
　　　　　２（ツー）×３０（ハート）×２（ダブル）×２（リダブル）＝２４０点。
　　　　　バルのゲームで５００点加算。
　　　　　リダブルメイクでさらに１００点加算。
　　　　　　　　２４０＋５００＋１００＝８４０点。
　　　　　今ならブリッジメイトの画面で確認できますが。
　　　　　たかだか ２４０足す６００。
　　　　　自分で計算してプライベートスコアに書き入れたいものです。
　　　　　「裏」を見るのは格好悪いし。