「7NTx」
みっつ目は翌年。2000年、第5回NEC杯。
決勝 第3クォーター 39番ボード
ディーラーSouth、双方バル
W | N | E | S | |
| | | P | 1 | P | 1 | P | 2 | P | 3* | P | 3 | P | 3 | P | 4NT | P | 5 | P | 6 | P | 7NT | DBL | P | P | P |
|
3
= Fourthスーツ
フォーシング。
4NT = RKCB。
5
= 3枚。
ところで4NTは何を切り札として聞いているのか?
3
の直後に4NTにジャンプしているから
だろうと。
Northのオープニングリードは、、、。
。
7メイド、EW+2490。
結果的には
リードでいきなりエースを取らなくても、
リードでもEWのコミュニケーションが壊れるのでダウンします。
反対テーブルは6
7メイクで得失点14 IMP。
大会ブリテンの英文和訳がJCBL会報2000年、9〜10月号に。
エリック・コキッシュによると、このリードショーイング「ダブル」は
解明可能だと。すなわち:
オープナーはトランプクイーン・アスキングやキングアスキングを
しないで、6
でサインオフした。
キーカードが1枚、足りないはずである。
それにもかかわらずレスポンダーは7NTをビッドした。
長いソリッド
があるのは明白。
足りないキーカードは?
レスポンダーは
、
と
のエースを持っているはず。
そうでなければ「7NT」とは言えない。
従って欠けているキーカードは
スーツにあるはず。
それは
のエースである。だから「ダブル」がかかったのである、と。
そりゃまぁ、そうだけど。
現場では思いつくかどうかは別物で。
決勝は最終的には29 IMP差だったのですが。
実は7NTxボードが
か
をリードするとワンダウン(NS+200)。
反対テーブルはEW+1460なので、1660点の得点になって、+17 IMP。
14 IMPの失点が17 IMPの得点になるので、出入りで31 IMP。
勝ち負けがひっくり返る。
1位の賞金が1万2千ドル、2位の賞金は6千ドル。
価6000ドルのオープニングリードでした。
ところで7NTに「ダブル」がかかったら、「リダブル」をどのような意味に
使うか。リチャード・スタンレイというMITの応用数学の教授が
“Informative Redoubles of 7NTx”
という題で1995年頃の米国「ブリッジ・トゥデイ」誌に寄稿しています。
ダブルの直後の「パス」は、「終わってから我々のビッドについて話しわ
ないか?」
これに対するパートナーの「リダブル」は、「おおいに賛成」。
「パス」は、「そんなことに興味は無い」と。
ダブルの直後の「リダブル」は、「話などしたくない、早く帰りたい」
という意味に使うのだと。
西海岸の先生って変わった人が多いのかも。