「7NTx」
ふたつ目は15年後。1999年、第4回NEC杯。
準決勝 第3クォーター 41番ボード
ディーラーNorth、EWバル
W | N | E | S | |
| 2 | P | 4 | DBL | 4 | P | 4 | 5 | P | 6 | 6 | P | P | 7 | DBL | P | P | 7NT | DBL | P | P | P |
|
2
= weak。
4
=
のRKCB。
4
= キーカード1枚。
7NTx by E
NS+2000
7
ダブルの直後のWestの「パス」は、「7NTを言ってもいい」という
意味になるのか。それともWestは「リダブル」で、「7NTを言うな」と
パートナーに伝えなければならないのか。いずれにしても現場で直ぐ
に考えを巡らすことの出来ることでは無いと思います。
翌朝の大会ブリテンでこの記事を見つけ。
たまたま朝イチで当事者に出会ったのですれ違いに
「あのエプソンのハンドみたい」と言ったら。
「おぅ、あのときはつくったけどな」と笑っていました。
『あのとき』ってずいぶん前なんだけど覚えているもので。
反対テーブルの経過は:
W | N | E | S | |
| 2 | DBL | 2NT | P | 3 | P | 4 | 5 | P | 6 | P | 6 | P | P | 6 | P | P | DBL | P | P | P | |
|
2
= マルチ。
ダブル = 13〜15か19点以上。
2NT = アスキング。
3
= ミニマム、weak2
。
5
= 猛烈2スーター。
6
x by South
EW+300
このボードで20 IMPを失ったPABF日本代表チームですが、
対戦相手を大差で破り、決勝を僅差でものにして優勝しました。
下駄を履くまでわからないと。
このボードは同年の米国ブリッジ連盟会報7月号でも紹介されています。
準決勝のもう片方の対戦でも激しいことになっていて。
W | N | E | S | |
| 3 | P | 4 | 4NT | P | 5 | 6 | 6 | 6 | P | P | 7 | P | P | 7 | DBL | P | 7NT! | DBL! | P | P | P |
|
4NT = テークアウト。
7NTx by W
リード
EW+2490
反対テーブルは7
でEW+2210。7IMPの得失点。
このテーブルのNSは英国のジャスティン&ジェイソン・ハケット。
双子なのですが二卵性双生児。
「ダブル」が伝わらなかったようです。
いや、
リードが欲しいのならダブルをかけてはいけないのでしょう。
このようなボードがあっても英国チームは大差で対戦相手を破って
決勝に進みました。
だから下駄を履くまでわからないって。