強い相手と対戦する醍醐味は。
Southの1
オープン、Northの1
レスポンス。1NTリビッドに対して
レスポンダーは5枚
のインビテーション。オープナーが3NTに乗ります。
コントラクト:
3NT
オープニング
リード:
5
ディクレアラー:
1月下旬にイン
フルエンザ罹患
オープニングリードにダミーからスモールを引くと右手から
10が出て、
手元の
Qで勝ち。いまウィナーは7個。2トリック不足となると
か
で
増やすしかありません。
を負けに行くと
Aのダミーエントリーを攻められるので、2回目を負け
に行く余裕は無く。
左手「
QJ32」、右手「
97」なら、手元から「
10」をリードすれば
4勝1敗できますが、その配置である確率は低い。
現実的に
で3勝2敗は、3-3の分かれが必要。
の方は手元に
エントリーがあるので、2回負けに行くことが可能です。
で3勝2敗は、3-3の分かれか、「KQ」ダブルトン、「K10」または
「Q10」ダブルトン、「K8」または「Q8」ダブルトンが必要。
しかしながらディフェンス側に5枚
があると、
を2回目に負けに
行ったときに
を走られる可能性があります。
それにしても
より
のエスタブリッシュの方が有望なのは確か。
このくらいまでは見た瞬間に明らかなのでさくさく進めます。
Aでダミーに渡り、ダミーから
を引く。
手元の
9でフィネスする予定。
すると右手から「
K」という見たくも無いものが、、。
ここで3分位固まってしまう。
これが「KQ」、「K10」または「K8」ダブルトンなら、手元で勝ち、
Kで
ダミーに入って再び
を引けば、のちのちエスタブリッシュはしますが。
を負けに行ったときに
Aを攻められ、
を2回目に負けに行った
ときには、
だけではなく、3枚目の
を取られる可能性があります。
すでに
を2回負けているので、
2個と
1個を取られたら1ダウン。
右手が
Kを出す可能性のある持ち方は色々あって。
「K」、「Kx」、「KQ」、「KQ10」のときには
を開発すれば大丈夫。
「KQ10x」のときには
の開発は間に合いません。
「K10x」のときには
で大丈夫。
この辺りで長考も限界。プレーが遅いと怒られてしまう。
下した決断は、
よりも
の方が成功率が高そう。
というわけで
の3-3に舵を切ります。
2015年 日本リーグ
結局2ダウン。
ジア・マームッドが1990年頃の米国ブリッジトゥデイ誌に寄稿していた
“gimme weakie anytime”という記事を思い出しました。
ブリッジの対戦相手が妙に弱いと却ってやりにくい、というようなことを
言う人がいるが、それは間違っていると。
「強い」人達がどのようなブリッジをするかを例を挙げて。
Ziaは「いつでも弱い敵がいい」と。
強い敵との対戦は、おもしろくもありますがつらくもあります。