ディフェンスの方が長い切り札を持っているときのディフェンスはことさら
難しいです。その長い切り札がディクレアラーの後ろに位置していても、
内容がシークエンスになっていないときには、逆狩りをすると飛び込んで
しまいます。パートナーの側から切り札をリードするのが有効ですが、
パートナーの側の切り札は直ぐに無くなってしまいます。
そこで、ディクレアラーを上切りできるスーツを出すことが肝要になります。
2003年 モンタルト杯
W | N | E | S | |
| | 1 | DBL | ReDBL | P | P | 1 | DBL | P | P | P | | | |
|
ディーラーEast
双方バル
1
x by S
OL.
Eastは
リードを勝ち、
を返す。
(この段階はトップ
を続けてもトリック数は変わりません。)
ディクレアラーはエースで勝ち、スモール
で負けに行く。
Eastが
Jで勝ち、トップ
を出す。
Westは
のカモンシグナルを出す。(または
を捨てる。)
Eastは構わずトップ
を続ける。(ここで
を出すとダウン数が減ります。)
ディクレアラーは
を捨てる。
Westは、ここは
を捨てる。(
を捨てるとダウン数が減ります。)
ダミーの
Qがエスタブリッシュしていますが、Eastは
を続ける。
(または
6をリードして、
で2トリックを確保してから、
を続ける。)
ディクレアラーは
を捨てて、Westは切る。
ここでWestはトップ
で逆狩りする。(
を出すとダウン数が減ります。)
(イ)ディクレアラーが取って、
A、
ラフとしたときには、
AKと
2個の合計4トリックで3ダウン。
手元の「
105」が左手の「J7」に挟まれる形になります。
(ロ)ディクレアラーが取らなかったときにも、Westは
を続けて飛び込む。
または、
Aだけを取ってから、
を続けて飛び込む。
結局ディクレアラーは
3個と
Aだけを取って3ダウン。
かなり骨折りでEW+800 になります。
しくじってEW+500 でも構わないかもしれません。
結果的にEastの4
は
リード、
シフトで1ダウン。
Westの3NTは何のリードでも、
5個と
3個、
または
を1個取ります。