実際の試合でも1

xなどというコントラクトはそうそう現れるものでは
ありません。
今年(2014)の NEC杯から。大会会報第2号に載っています。
ディーラーWest、ノンバル

一方のテーブルはEWが4

に到達。

の分かれが極めて悪いですが、

Jが落ちてくるので、ディクレアラーの

ルーザーは1個だけ。

で2個を負けてジャストメイク(EW+420)。
もう片方のテーブルは血圧高く。

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | 1 | P | P | DBL | P | P | P | |
|
1

x by S
OL.

Westは「お約束」の

リード。
ダミーの絵札をEastが

Kで取って。
ここで

AKからアンダーリードのスモール。

Qが勝ち、再び

。
Eastが

A10 と狩り集めます。
ここでEastは

Aを取り、スモール

をリード。

Kを隠して、マスタートランプの

8にラフさせようという試みです。
ディクレアラーはまんまと罠にはまってしまい、

8でラフ。
あとは

で2個を取るのが精一杯で4ダウン(EW+800)。
ディクレアラーも冷静ではなかったようで。
Australiaチーム 対 Down Underチームだから、
強くない同士の対戦なのですが。
実はダミーに

J9があるから切る必要が無いのです。
切らずに

でも捨てておけば、

9が取れて、

ラフ、

フィネスして
3ダウン(EW+500)で済みました。
反対テーブルがEW+420ですから、どうということ無かったのに。
Eastは、点数的にパートナーに

Qがあると踏んだのでしょう。
そこまで出来るなら、

Qを取ってから、

を出しておけば自然に
4ダウンだったのに。