フィットしたメジャースーツの5の代へのレイズ。
この記事は、
基礎編
Five of a major as a slam-try(1) 応用編
Five of a major as a slam-try(2) 問題編
Five of a major as a slam-try(3) 実践編
Five of a major as a slam-try(4) の四部構成になっています。
ビッドの問題です。ひと通り目を通してください。
ビッド 1. IMP戦 ノンバル
ビッド 2. ペア戦 EWバル
ビッド 3. ペア戦 NSバル
W | N | E | S | |
| 2 | 3 | ? | | | |
|
ビッド 4. IMP戦 NSバル
W | N | E | S | |
| | P | P | 4 | 5 | P | ? | | | |
|
ビッド 5. IMP戦 双方バル
ビッド 6. IMP戦 ノンバル
第1問 2
のビッドに賛成ですか、反対ですか?
第2問 いま何を言いますか?
ビッド 7. IMP戦 NSバル
ビッド 1. IMP戦 ノンバル
4
は
フィットのゲームフォーシング・スプリンター、
フィットで19点位の強さを保証します。
レスポンダーからの理想ハンドは、
AKx
Qxxx
x
AKQxx。
レスポンダーは全ての絵札が有効で、スラムに積極的ですが、
キュービッドするものがありません。
パネル回答者26名の選択は:
5
= 13、 4NT = 5、 4
/4
= 各3、 6
= 2名 でした。
(米国「ブリッジワールド」誌 2012年4月号から)
ビッド 2. ペア戦 EWバル
2
はフォーススーツ・フォーシング。
2
は5枚
、従って
は6枚のはず。
3
はゲームフォーシング・レイズ。
5
は? (イ)
の内容を問題にしているのか?
(ロ)
スーツのコントロールを問題にしているのか?
すなわち、
KQxxx
−
AKxxxx
xx
のようなハンドか。または、
Qxxxx
A
AKxxxxx
−
とか、
Qxxxx
AK
AKxxxx
−
のようなハンドなのか?
このようなときに「そんなビッドは判らない」とキレてはいけない。
「そのビッドしか出来ないハンドである」と想定して。
ラルフ・カッツは “I think partner made a very good bid”と
言っています。
パネル回答者27名の選択は:
6
= 15、 6
= 6、 7
= 2、 7
/6NT/6
/パス = 各1名
でした。(米国「ブリッジワールド」誌 2014年2月号から)
ビッド 3. ペア戦 NSバル
W | N | E | S | |
| 2 | 3 | ? | | | |
|
2
はWeak-Two。
のスラムが近いですが、
が心配。
「2NT」も「4NT」も使えません。
パネル回答者26名の選択は:
5
= 12、 4
= 8、 3
= 4、 4
/4
= 各1名 でした。
5
は「
のコントロールがあったらスラムに行け」との命令。
4
のキュービッドは「サポートとハンドの強さ」を表します。
(米国「ブリッジワールド」誌 2014年6月号から)
ビッド 4. IMP戦 NSバル
W | N | E | S | |
| | P | P | 4 | 5 | P | ? | | | |
|
「プリエンプトはプリエンプトしない」。
鉄則です。
すなわち4
はダウン覚悟のハンドを表し、
5
はメイクするハンドを表しています。
それを前提として。
5
のビッドは単に「11トリック取れそう」と言っているのか?
その場合には以下のようなハンドを表します。
AKQxxxxx
−
Ax
Axx
AKQJxxx
x
AQJ
AQ
AKJ10xxx
Ax
Ax
Ax
それとも、「11トリックは取れそうだが
のコントロールが不安」
と言っているのか?
その場合には以下のようなハンドを表します。
AKQxxxxx
xx
Ax
A
AKQJxxxx
xx
A
AQ
パネル回答者19名の選択は:
6
= 11、 パス = 7、 5NT = 1名 でした。
(米国ブリッジ連盟会報 2006年6月号から)
「パス」を選ぶ人達は、5
のビッドは「
が心配」と受け取っています。
なぜなら
が心配で無いときには以下のビッドがあるからです。
「4NT」はテークアウトを要求。
この段階はマイナー・ツースーターを表します。
パートナーが5
か5
を選んだ後に「5
」をビッドすると、
表すハンドが切り替わって。
強い
スーツで強いハンドを表すスラムインビテーションになります。
同様に対戦相手の4
オープンに対して、
(イ)直接に「5
」をオーバーコールするのと、
(ロ)4NT(スリースーター・テークアウト)オーバーコールをして
パートナーが5
か5
を選んだ後に「5
」をビッドする、
のとでは表すハンドが異なります。
ビッド 5. IMP戦 双方バル
ダブル後4
ビッド。
ひとりで10トリックを取れるようなハンドのはずです。
パネル回答者19名の選択は:
5
= 11、 パス = 3、 4NT/5
= 各2、5
= 1名 でした。
(米国ブリッジ連盟会報 2006年1月号から)
ビッド 6. IMP戦 ノンバル
第1問 2
のビッドに賛成ですか、反対ですか?
第2問 いま何を言いますか?
4枚サポートのオープンハンドを表すコンベンションの約束があるなら、
2
をビッドする理由はありません。
パネル回答者18名の選択は:
第1問 2
反対 = 17、 賛成 = 1名 でした。
また、4
は
と
の猛烈なツー・スーターを表しますから、スラムに
誘うべきであろうと。問題は
のコントロールです。
第2問 5
= 16、 4
= 2名 でした。
(米国ブリッジ連盟会報 2010年8月号から)
ビッド 7. IMP戦 NSバル
4
オーバーコールが入ったので4
をビッドしました。
パートナーの5
はどのようなハンドか?
スーツは強く長いのであろうと。
スラムに誘っているのであろうと。
のコントロールが無いのであろうと。
パネル回答者32名の選択は:
6
= 22、 7
= 8、 6
= 2名 でした。
Kがあるから、6
のビッドで
Aを表すだけでは足りないと考えて、
7
に直行する人が4人に1人。
ビッド経過から
Aは期待されているであろうから、先ずは6
と
キュービッドして、そこで6
が返って来たら7
を言う予定の人が
4人中3人ほどです。
(米国「ブリッジワールド」誌 1999年7月号から)