最近に刊行された「執事とメイドの裏表 - イギリス文化における使用人の
イメージ」(新井潤美著、白水社)によると、使用人の序列は「執事(butler)」、
「従僕(valet = ヴァレ)」、「下男(footman)」だそうで。今でも序列によって
仕事が振り分けられているそうです。身分制の名残みたいなものですね。
これで思い出したのは、フランスのカードはキングが「R(roi)」、クィーンが
「D(dame)」、ジャックは「V(valet = ヴァレ)」でして。
だいぶ前にパリのブリッジクラブに行ったときのこと。
右手の
Rに、「V(ブイ)」だから勝つだろうと
Vをプレーした浅はかな私です。
なお、エースは「1」と書いてあって「アス」と読みます。
ところで絵札(honor)の「オナー(アナー)・カード」はA/K/Q/J/10。
K/Q/Jは、絵が描いてあるから「ピクチャーカード(Picture card)」とか、
宮廷人だから「コートカード(Court card)」とか、中位だから「ミドルオナー
(Middle honor)」と呼ばれることもあるようです。
ことのついでに
のシンボルマークは、日本で言えば「士農工商」に
由来するという説もあるようで。軍隊、教会、商人、農民ですね。