2014年9月に「
4の代のマイナーで止まる」 記事を掲載しました。
関連するビッド出題が米国「ブリッジワールド」誌2014年10月号にありました。
IMP戦 ノンバル ディーラ:パートナー


世界チャンピオンや全米チャンピオンを含むパネル回答者24名の選択は、
3

= 12名、
4

= 7名、
5

= 4名、
3

= 1名、
3NT = 0名、
4

= 0名 でした。
2枚で3

をビッドしたり、4

をビッドしたり。苦しまぎれです。
先ずここでの「3

」のビッドですが、ゲームインビテーションを受け入れて、
行き先のコントラクトを探しています。
いわゆる「フォーススーツ・ビッド(fourth-suit bid)」。パネル回答者の多く
は「パント(punt)」とか、「ノートランプ・プローブ(notrump probe)」という
言葉を使っています。
「パント」は、ラグビーやアメリカンフットボールでの「パントキック」。ボールを
高く蹴り上げる、あれです。蹴り上げて、行き先のコントラクトを探すわけです。
「ノートランプ・プローブ」は、ノートランプ「探査」です。
以下のハンドが例として挙げられています。

AQxx

Ax

Qxx

Qxxx
3

の直後で3NTをビッドするには

が弱すぎると。
そこで3

をビッドして、ノートランプコントラクトを示唆するわけです。
ちなみに、今どき 「half-stopper」 などと言うパネルは1人もいません。
この3

に対して4

をビッドすると、フォーシングか?
そうでは無いことをパネルの回答が表しています。
キット・ウールジー(Kit Woolsey)によりますと、
(イ)全ての建設的なビッドに於いて「4の代のマイナービッド」はフォーシング
であるべきだが。
例外的に、
(ロ)マイナーがフィットして、3NTを探査するビッド(probe)があって、その結果
ノートランプが却下されたときにはノンフォーシングであるべき。
すなわち3

に対して4

をビッドすると、フォーシングにはならない。
ところがこのハンドは、3

をビッドするハンドのなかではかなり強いです。
そこで、本来なら「良い3枚」を表す3

を2枚でビッドしたりするわけです。
これが4

にレイズされたときには、5

に戻すつもりで。
では「4

」は何か?
これが久々のブルーマー(bluhmer)です。
記事
BLUHMER(2) に続きます。