2014年11月8日(土)。
ブリッジ連盟から手紙が届きました。
封書で中身はA4表裏1枚。
噂を聞いてはいたのですが、錦糸町ブリッジセンターの件でした。
それにしても何で『会員』各位だけなんだろう、と思ってこの記事を書き始めました。
すると。
連盟のウェブサイトに11月7日付けで、
「錦糸町ブリッジセンター閉鎖の経緯について」 『会員、会友、関係者の皆様』で同じ文書が載っていました。
文書はおおまかな話から、『取り急ぎ現状につき報告します』と報告事項に入り。
最後の方に、『連盟のビジネスプランは、公認料の収入により普及活動に関わる
経費及び会報発行やマスターポイント管理を含めた事務局経費を賄うことが基本
です。』と続きます。
『ビジネスプラン』は公益法人らしくない表現ですが、事業計画という意味でしょう。
公認料は競技会参加料(エントリーフィー)の20〜22%。
公認料を支払っているのは誰かというと、結局は競技会参加者で。
ブリッジクラブやセンターが参加者から受け取り、まとめて連盟に支払います。
CCGとローカルは20%。
セクショナル以上は永らく25%でしたが、今年度から22%に。
25%の税金を払ってきたようなもので。
22%でもかなりの高率です。
例えば参加費を3000円払ったら、700円位が自動的に連盟に行きます。
ウィークリーゲームの公認料は「1つのゲーム」につき年5千〜2万円程度を
主催者が支払います。あと開催1回1テーブル毎に40円。マスターポイントの
登録手数料みたいなものです。
念のため。
ブリッジ連盟が儲かっても、連盟職員の待遇が良くなるわけではなく。
団体職員としての給与を得ているわけで。
連盟役員は無給。
私も理事を10年間、委員を20年務めましたが。
何かとストレスが強く、何かと不愉快で。
もしそうでないなら、何もしていないわけですが。
連盟の委員や役員を担当している方々は大変です。
「会員」と「会友」の違いは。
特に無く。
役員選挙に(被)選挙権がある。参政権みたいなものです。
「会員」は年会費が1万円。20年ほど前までは1万5千円でした。
1万円に値下げすれば会員になる人が増えるだろうと。
多くの人に連盟運営に加わって欲しかったのでしょうが、当てが外れて。
「会友」は年会費7千5百円。今年度から6千円に値下げされました。
なぜ値下げしたかというと、7500円では年度途中の新規入会に際して
年会費が「12(ヶ月)」で割り切れないから。
と、昨年夏の浜松に於ける「地方クラブ会議」では説明されたそうです。
会報2013年11-12月号に記事があります。
なぜ値下げできたかと言うと、余裕ができたから。
なぜ余裕ができたかと言うと、シニア割引制度(セクショナル参加料割引)
を廃止したから。
会報2013年9-10月号には『割引による減収額は年間2550万円』、
『昨今の厳しい経済情勢、進展する高齢化社会に対応できる強固な経営
基盤の構築を図る上で、シニア割引制度を継続することは困難との判断に
至りました』とあります。
連盟構成員数は今年3月末で、
会員 271名、
会友 7,365名。
計 7,636名。
1万人に1人くらいはいても良さそうなものですが、なかなか。
四谷センターは昨年度はずいぶん久しぶりに赤字を計上しましたが、
これまでの経営が良かったのか少しは蓄えがあって。
また念のため。
四谷が儲かっても、誰の懐に入るわけでもなく。
全てブリッジ参加者とブリッジ界に還元されます。
四谷センターの場合(ざっと):
家賃 6500万、
人件費 4500万、
公認料 1500万、
賞品費 1500万、
水道光熱清掃消耗品 1000万、
その他の支出が500万円。
昨年度は支出が1億5千600万円強、収入が1億5千200万円弱で
400万円の赤字だったわけですが。
以上は東京都に報告する財務諸表に明記されています。
ちなみにディレクターのお給料は20年位前から変わらないです。
非営利団体ですので儲かった分は全て、ブリッジ参加者とブリッジ界に還元
されます。京葉、横浜、大船、大阪センターなどのNPOは全てそうです。
ちなみに連盟はというと。
公益法人の会計は特殊なのですが。
一般企業でいうところの損益計算書の収益/費用が2億5千万程度。
10年ほど前まで、四谷センターは連盟直営で。
連盟の「会館運営事業」でした。
ところが、センターの経営は「商売」ではないか?
社団法人の活動にふさわしくないのではないか?
などと監督官庁(文化庁)から指摘を受けまして。
なんせ占める金額の割合が大きいものですから。
相前後して四谷の独立話が出ていて。
というわけで。
四谷はNPO法人として独立。
それからしばらくして天下りと官民癒着が社会問題になり。
公益法人制度改革で連盟は2012年4月に「社団法人」から「公益社団」に。
「公益社団法人日本コントラクトブリッジ連盟」の行政庁は内閣府。
「特定非営利活動法人四谷ブリッジセンター」は東京都の認証法人です。
なんか話がそれてしまいました。