以下のハンド。
チーム戦、ノンバル対バル。7点。
オープン?
実際の経過は以下のようでした。
ディーラー:W、NSバル。
W | N | E | S | |
2* | 2NT | P | 3NT | P | P | P |
|
Westの2
オープンは通称「ミニ・マルチ」。
諸外国では「ワグナー2
(Wagner Two Diamonds)」と言われるもので。
「『Weak2
』 または 『Weak2
』」のオープンを表します。
このディールではWestはWeak 2
としてオープンしました。
結果的にNS側は無難に2NT(15〜18)、3NTレイズと進めたので大過は
ありませんでしたが。記録によると8テーブル中3テーブルで、Northの3NTに
対して
Kがオープニングリードされたということは、いずれのテーブルでも
Westが
をビッドしたのでしょう。
味方だけノンバルとはいえ、ディーラー、5枚、フラットな5332。
下手に真似をすると怪我しそうです。
注:マルチ2
は通常の国内競技会では使用禁止です。
このハンドを2
オープンすることは規則違反ではありません。
Weak twoと言えば最近の試合で。
2014年2月 NEC杯
第7ラウンド 9番ボード (ディーラー:N、EWバル)
4
は、
リードののち、ほどなくダウン。
反対テーブルはEastの3
がちょうどメイクでした。
2
は、サードハンドの「強め」なWeak twoです。
EW側としては3
(x)をディフェンスするか、4
で止まることができれば
良いのですが。2
で出られると手口が限られます。
(Rasmussenはノルウェー、Shekは英国出身ですが、ともにインター
ナショナル級のプレーヤーで、今はマレーシアに在住のようです。)
要は「(結果的に)正しいことを、正しいタイミングでする」ということでしょう。
日本リーグでのビッド(4) に続きます。