法令遵守。
ひところ流行りの言葉だった企業コンプライアンス。通称「コンプラ」。
勤め人の方々は詳しいでしょう。
ブリッジにも「規則」がありまして。
「ルール・オブ・イレブン」とか「ロー・オブ・トータルトリック」とかは
勝手に Rule とか Law とか言っているだけで「規則」ではありません。
ブリッジに於いては憲法と言えるのが Laws of Duplicate Bridge。
この第80条に「管轄団体および関連組織」という条項がありまして。
JCBLではこの条項に基づいてアラート規則やコンベンション使用制限
の規則を定めています。
アラートやコンベンション制限は国によって規則が異なり。
例えば英国ではアンユージュアルノートランプ・オーバーコールは
アラートが必要です。
また例えばマルチ2
オープンは米国では使用制限が厳しいですが、
欧州では緩いです。
知っていて規則違反をするとどうなるか。
例えばスピード違反して捕まったときに。
「隣の車の方がスピードが出ていたのに、なぜ私が、、」
という言いわけが通用しないのは御存知のとおり。
「この道路が40キロ制限なんて知るわけがない」とか
「道路標識の位置が悪い」とか言っても駄目なものは駄目。
ここからが本題。
ブリッジで規則違反すると?
「すみません。知りませんでした」では済まされない。
「そんなの知るわけないでしょう」と開き直っても駄目なものは駄目。
故意に規則違反すると?
「規則を守る気がないのですか」と言われるだけでは済まない。
第72条B項1.に 『たとえ規則に定められた調整を受け入れる
意思があっても、故意に違反してはならない。』 とあります。
競技会に慣れないうちは、知らないで規則違反してしまうことは
あると思います。
それについて、対戦相手の人達が「それならいいです」と済ませて
くれることもあると思います。
なんせ。
現行のブリッジ関連の規則は複雑すぎる。
もっと参加者のことを考えて。
せめてアラートの規則は変えないで欲しいです。