清水のブリッジブログ　

　　　２００５年の夏にポーランドの国内試合「第３３回ワルシャワグランプリ」に、
　　　日本代表チームの４名で参加しました。
　　　大会日程は９日間。
　　　試合形式はチーム戦、ペア戦、個人戦と盛りだくさん。
　　　参加数は毎回４５～６０テーブル。
　　　会場はワルシャワ空港から車で１５分位の軍関係施設。

　　　そこのブリッジで。
　　　対戦する相手、相手、ほとんどが「Ｐｏｌｉｓｈｃｌｕｂ」を使っていました。
　　　お父さんと小学生の息子は「ポーリッシュクラブ」、
　　　お爺さんも「ポーリッシュクラブ」、
　　　学生さんも「ポーリッシュクラブ」。

　　　基本構成は以下のようで。
　　　　　　　１

＝ ① バランス、１２～１４点
　　　　　　　　　　　　② 長い

、１６点以上
　　　　　　　　　　　　③ あらゆる１８点以上
　　　　　　　１

＝

４枚以上、１２～１７点
　　　　　　　１

／１

＝５枚メジャー、１２～１７点
　　　　　　　１ＮＴ＝１５～１７点、バランス
　　　　　　　２

＝１２～１５点、長い

スーツ
　　　複雑ではなく。基本的にナチュラル系。

　　　以前は中国のほとんどのプレーヤーが「Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ」を使っていました。
　　　インドネシアがブリッジ大国だった頃も「プレシジョン」一辺倒。
　　　基本構成は以下のようで。
　　　　　　　１

＝あらゆる１６点以上
　　　　　　　１

＝ミニマムオープン（１１～１５点）、ペアによって

０か１か２枚以上
　　　　　　　１

／１

＝ミニマムオープン（１１～１５点）、５枚メジャー
　　　　　　　１ＮＴ＝バランス、ペアによって１４～１６や１５～１７点など
　　　　　　　２

＝１１～１５点、長い

スーツ
　　　これはストロングクラブ系のビディングシステムです。
　　　日本でも１９７０～８０年代には「プレシジョン」や「ブルークラブ（Ｂｌｕｅｃｌｕｂ）」
　　　などのストロングクラブ系を使っているペアは結構いました。

　　　さて、ポーランドにおいては「ポーリッシュクラブ」がスタンダードのようです。
　　　フランスでは「５枚メジャーリミットレイズ」がスタンダード。
　　　英国では４枚メジャー、Ｗｅａｋノートランプ（１ＮＴ＝１２～１４点）の
　　　「エコール（Ａｃｏｌ）」がスタンダード。

　　　日本では？
　　　初中級の人達の間では「５枚メジャーリミットレイズ」、
　　　ゲームに出慣れた人達の間では「ツーオーバーワン」
　　　が「スタンダード」なのでしょう。

　　　何が「スタンダード」かは、いち個人が決めるものではなく、世間が決めるもので。
　　　１９６０～７０年代は４枚メジャーでフォーシングレイズのゴーレン（Ｇｏｒｅｎ）が
　　　米国に於けるスタンダードでした。
　　　現代では「ツーオーバーワン」がスタンダードアメリカンです。
　　　私が１９８８年に行った米国ロサンゼルス郊外の小さなブリッジクラブでも。
　　　対戦する相手、相手、誰もが「ツーオーバーワン」でした。

　　　米国のラーソンという人が「ブリッジシステム・コレクション」を公開していて。
　　　　　　　リンク　→　ｂｒｉｄｇｅ-ｓｙｓｔｅｍ-ｃｏｌｌｅｃｔｉｏｎ
　　　そのなかで各国のスタンダード（ＮａｔｉｏｎａｌＳｔａｎｄａｒｄｓ）を紹介しています。
　　　　　　　Ａｕｓｔｒａｌｉａ　　　　ＡｕｓｔｒａｌｉａｎＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　Ａｕｓｔｒｉａ　　　　　ＢｌｕｅＴｅａｍＣｌｕｂ
　　　　　　　Ｄｅｎｍａｒｋ　　　　ＤａｎｉｓｈＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＤａｎｉｓｈＴｒｅｎｄ
　　　　　　　Ｆｉｎｌａｎｄ　　　　　ＦｉｎｎｉｓｈＪｕｎｉｏｒＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＦｉｎｎｉｓｈＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　Ｆｒａｎｃｅ　　　　　　ＭａｊｅｕｒｅＣｉｎｑｕｉｅｍｅ
　　　　　　　Ｈｏｌｌａｎｄ　　　　　Ｂｉｅｄｅｒｍｅｉｅｒ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＤｕｔｃｈＡｃｏｌ
　　　　　　　Ｈｕｎｇａｒｙ　　　　　ＨｕｎｇａｒｉａｎＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　Ｉｃｅｌａｎｄ　　　　　　ＰｒｅｃｉｓｉｏｎＣｌｕｂ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　“ＳｔａｎｄａｒｄＡｍｅｒｉｃａｎ”
　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖｉｅｎｎａ
　　　　　　　Ｉｒｅｌａｎｄ　　　　　　ＩｒｉｓｈＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　Ｉｔａｌｙ　　　　　　　　ＢｌｕｅＴｅａｍＣｌｕｂ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＮｅａｐｏｌｉｔａｎＣｌｕｂ
　　　　　　　Ｐｏｌａｎｄ　　　　　　ＰｏｌｉｓｈＣｌｕｂ
　　　　　　　Ｓｗｅｄｅｎ　　　　　ＳｗｅｄｉｓｈＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　ＵＫ（英国）　　　　Ａｃｏｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＣａｍｂｒｉｄｇｅＳｔａｎｄａｒｄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＣｒｏｗｈｕｒｓｔＡｃｏｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲｕｂｂｅｒＢｒｉｄｇｅＡｃｏｌ
　　　　　　　ＵＳＡ（米国）　　　ＳｔａｎｄａｒｄＡｍｅｒｉｃａｎ
　　　などなど。なかなか興味深いです。亜細亜や南米が欠けているのが
　　　ちょっと勿体ないですが、いち個人の活動としては立派で。

　　　初心者にブリッジを教えるにあたっても。
　　　何が「スタンダード」であるかで。
　　　国によって、４枚メジャーと５枚メジャーに分かれるようです。