台風18号吹き荒れる9月の朝。
早めに家を出て高松宮記念杯会場の四谷センターに向かい、
開始1時間前に着いてしまって。
近くの喫茶店に入ったら、大阪の花山先生がいました。
(花山先生はこののち高松杯を勝ち上がって優勝されました。)
ブリッジの本を読んでおられて。
清水: 「なに読んでんの?(元関西弁ネイティブ)」
花山: 「こんなの。(現関西弁ネイティブ)」
と見せられたのが次のディール。52枚が書いてあります。
アーウィン ブレッチャー、ダニー ロス 共著
「ブリッジ 80 クラシックプロブレム」 第65頁
4
by South O.L.
Q
「軽く読むにはええよ。やっちゃん にはつまらないかも」
いやいや十分に面白いし。
前々日のプレー講習会で講義したハンドのひとつが以下のもので。
4
by South O.L.
リードを勝ち、
AKを取って、右手の「
QJ109」を発見。
ダミーに6トリックあるので、手元の切札で4トリックを取ればいい。
従って
AK、
を手元で切る(右手が高い
で切ったら、手元の
か
を捨てる)。
AKとトップ
を取ったのち、ダミーから4枚目の
を引く。
右手が高い
で切ったら手元の
か
を捨てる(ルーザーオンルーザー)。
右手が切らなかったら、手元で切る。以上で10個。
「アンパッサン(en passant)とか、「クーアンパッサン(coup-en-passant)」とか。
「エロプメント(elopement)」に分類されるプレーです。
最初の4
のディール。
リードを手元で取るのが肝要。
AKで左手の4枚
を発見して、
を手元で2回切る方針を採用します。
すなわち
AKを取り、
Aでダミーに入り、
を切る。
の3枚目を切りながらダミーに入り、再び
を切る。
切札で5個、サイドスーツで5個。
ウィナー(winner)を数えればすぐにわかるんだけど。
花山先生に聞いてみました。
「ブリッジ歴が何年くらいでウィナーを数えるようになるんかな?」
お返事は。
「まぁ10年かな」
確かにそのくらいだわ。
確かに。
初心者向けの講習会では、ノートランプコントラクトはウィナー(winner)を、
スーツコントラクトはルーザー(loser)を数えるように先生から教わります。
でも生徒さんが実際に数えられるのは「片手」までで。
「5」を超えるともう駄目。
ということは。
スーツコントラクトだけルーザーを最大「5」まで数えられて。
ノートランプでもスーツコントラクトでも、ウィナーは数えない。
先生が「
4、
1、
3、
2の合計10個で4
はジャストメイク」と
講義すると直ちに理解されるのですが。
実際にカードを手にすると、数えるのはルーザーだけ。
マキシマムで 「5」 ?
八百屋の店頭で何百何十何円と暗算してた頃もあるはずです。
頑張れ!