レベンソール(Lebensohl)コンベンション。略語は LEB。
この記事は3部作で構成されています。
レベンソール(1)は、対 Weak Twoでの使い方。
レベンソール(2)は、1NTオープンにオーバーコールが入ったときの使い方。
レベンソール(3)は、関連シークエンスや応用、変形などです。
レベンソール(1)に書きました、
SSS(Slow Shows Stopper)とか、
Slow Shows,Direct Denies とか、
FADS(Fast Auction Denies Stopper)
と言われる取り決め。一般的な Lebensohl です。
W | N | E | S | |
1NT | 2 | 3NT |
|
点有り、ストッパー無し
W | N | E | S | |
1NT | 2 | 2NT* | P | 3 | P | 3NT |
|
点有り、ストッパー有り
W | N | E | S | |
1NT | 2 | 3 |
|
点有り、4枚
有り
点有り、4枚
有り、ストッパー有り
この経過で「点有り」は10点以上です。
3NTを直接にビッドするとストッパー無し、2NTを経由するとストッパー有り。
「キュービッドはステイマン(CUE = STAY)」という構図はスタンダードのままで。
直接にキュービッドするとストッパー無し、2NTを経由するとストッパー有り。
ロン・アンダーソン(Ron Andersen)著
The Lebensohl Convention Complete(1987年刊) 第19頁から
米国バンダービルト杯
ディーラ South、双方バル
W | N | E | S | |
| | | 1NT | 2 | 3NT | P | 5 | P | P | P |
|
1NT = 15〜17
2
= 「
」のオーバーコール
3NT = ストッパー無し、メジャー無し
本には1NTが「15〜17」と書いてありますが、NSペアの約束は「14〜16」と
思われます。5
のコントラクトは左手の 3=1=6=3 をディスカバリープレー。
シングルトン
を発見して、右手の
Qをフィネスします。
レベンソールを使う経過と使わない経過は以下のようです。
W | N | E | S | |
1NT | 2 | ? |
|
2
=
のオーバーコール
2NT* = LEB
3
=
5枚、フォーシング
3
=
5枚、フォーシング
3
=
5枚、フォーシング
3
= 点有り、4枚
有り、ストッパー無し
3NT = 点有り、ストッパー無し
W | N | E | S | |
1NT | 2 | 2NT* | P | 3 | P | ? |
|
パス =
での競り合い
3
=
5枚、インビテーション
3
=
5枚、インビテーション
3
= 点有り、4枚
有り、ストッパー有り
3NT = 点有り、ストッパー有り
1NTオープンに2の代のオーバーコールが入った直後の「ダブル」は?
W | N | E | S | |
1NT | 2 | DBL |
|
ペアの取り決め次第で:
(イ) 点数を表すカードショーイング
(ロ)
スーツに対するペナルティ
(ハ)
に対するテークアウト(ネガティブ)
(ニ)
を表すトランスファー
各種あります。
伝統的には欧州ではテークアウト(ネガティブ)、米国ではペナルティでした。
ところが、米国ブリッジワールド誌2004年12月号で米国代表選抜試合の
観戦記にラリー・コーエンが、
…Freeman-Nickell are one of the few top pairs to employ
penalty doubles after their notrump opening is overcalled…
と書いています。米国に於いてもこの経過のダブルはコンベンションに取り
決めするのが主流になっていることを伺わせます。
仮にネガティブダブルに取り決めしたときには、
W | N | E | S | |
1NT | 2 | DBL |
|
に対するテークアウト。
W | N | E | S | |
1NT | 2 | DBL | P | 3 | P | 3NT |
|
「3NT」は
のストッパーを保証します。
「3
」でストッパーアスキングします。
カペレッティ(ハミルトン、ヘルムズ)対策
CAPP(Cappelletti / Hamilton)
2
= 何かのOne-suiter
2
=
&
2
=
&マイナー
2
=
&マイナー
W | N | E | S | |
1NT | 2* | ? |
|
DBL = ステイマン
2
/2
= トランスファー
その他、全てシステム・オン(2
を「無視」)
W | N | E | S | |
1NT | 2* | ? |
|
DBL = 8点以上
2
=
5枚以上、フォーシング
2
=
5枚以上、フォーシング
2NT = LEB
3
/
=
/
インビテーション
W | N | E | S | |
1NT | 2* | ? |
|
W | N | E | S | |
1NT | 2* | ? |
|
DBL = NEG
2NT = LEB
以上の取り決めをお勧めします。