ノートランプビッド。点がたくさんあるとき。
![](s.png)
これは合計33点。
![](s.png)
これは合計37点。
![](s.png)
6NTへのインビテーション。
クォンティタティブ(QUANTITATIVE =量的)ビッドです。
なぜこのビッドが「接近原理」という名前で呼ばれているかは長年の疑問で。
APPROACH FORCING とか、APPROACH FORCING PRINCIPLE と
いうブリッジ用語はありますが、このビッド経過とは全く関係が無いです。
興味のある方は
contract bridge approach forcing か、 approach forcing principle
で検索して下さい。
![](s.png)
7NTへのインビテーション。
クォンティタティブ(QUANTITATIVE =量的)ビッドです。
![](s.png)
W | E | 1NT | 2![](c19.png) | 2![](h19.png) | ? | |
|
4NT = 17点位、4枚
![S](s17.png)
5NT = 20点位、4枚
![S](s17.png)
それぞれ6NT、7NTへのインビテーションです。
トランスファーを使ったときは以下のように。
![](s.png)
2
![H](h17.png)
= トランスファー
6
![S](s17.png)
= 「5枚
![S](s17.png)
」で合計33点。
オープナーは
![S](s17.png)
の持ち方によって6NTに切り替えます。
![](s.png)
4
![H](h17.png)
= トランスファー
6
![S](s17.png)
= 「6枚
![S](s17.png)
」で合計33点。
テキサストランスファーで切り札を設定しました。
ここからが本題です。
![](s.png)
1NT = 15〜17
レスポンダーは4枚
![S](s17.png)
と18点を表しています。
オープナーは 4-4 フィットが当たったら
![S](s17.png)
で、
外れたらノートランプでコントラクトします。
![](s.png)
このビッドは「無いはず」です。
オープナーは4-4メジャーがあったら下から
ビッドするので、
![H](h17.png)
のフィットはありません。
以下は最近にあったディールです。
![](s.png)
![](s.png)
2013年 全日本地域対抗チーム選手権試合
関東予選 準々決勝から
6NTのプレーは興味深く。
![D](d17.png)
スーツが4トリック取れるなら12連勝。
![D](d17.png)
スーツで3トリックを取る100%の
セーフティプレー(先ず
![D](d17.png)
Kを取る)があるので、
![D](d17.png)
で3トリックを確定させて、
他のスーツで1トリックを増やすか。
Southのハンドは :
![S](s17.png)
J98
![H](h17.png)
973
![D](d17.png)
Q65
![C](c17.png)
10987。
妥当なプレーをすればメイクする配置でした。
余談になりますが、「文部科学大臣杯」はフライトAの全国大会優勝チームだけ
が対象。というのは数年前にお役所から、フライト「A」とか「B」は何の違いが
あるのかと問い合わせがあったそうで。参加条件には年齢性別の区別が無い、
ならば「大臣杯はひとつだけ」にされてしまいました。
「文部科学大臣杯 女子の部」とか「文部科学大臣杯 シニアの部」をつくれば
認められるかもしれませんが。何とも。参加チーム数が問題になりそうです。
2013年6月 日本リーグから
![](s.png)
![](s.png)
5NT = 7NTインビテーション
オープナーは :
ミニマム = 6NT、
マキシマム = 7NT とビッドします。
Southは :
![S](s17.png)
J972
![H](h17.png)
976
![D](d17.png)
J52
![C](c17.png)
1064 で頭から14トリック。
オープナーはミニマムですが、エースキングが多く、良い5枚
![D](d17.png)
があるので、
![](s.png)
W | E | 1NT | 5NT | 6![](d19.png) | 7NT | |
|
とビッドするのではないかと。
または。
レスポンダーのハンドからは、エースとキングが揃えば12連勝。
オープナーにエース2枚とキング2枚があるときにも、点数的に残り何かが
期待できます。そこで :
![](s.png)
4
![C](c17.png)
= ガーバー、エースアスキング
4
![S](s17.png)
= エース 2枚
5
![C](c17.png)
= キング(枚数)アスキング
5
![S](s17.png)
= キング 2枚
ガーバーを使う、滅多に無い機会のひとつかもしれません。
最近の欧米の流行りでは「1NT - 2
![S](s17.png)
」のビッドを「ハンドの強さ」のアスキング
に使うのですが、このハンドは簡単にビッドできそうです。
なお 「コンフィ(CONFIT)」と呼ばれるコンベンションでは、「1NT - 3
![D](d17.png)
」から
始まり、オープナーの 6 コントロールポイント(A = 2、K = 1)を確認して、
続くビッドで5枚
![D](d17.png)
を発見してグランドスラムに到達します。
1NTオープンに対して、4-4マイナーでマイナースーツステイマンを使うことは
じつは結構ありまして。いくつか紹介します。
2005年 PABF(於 韓国)
![](s.png)
![](s.png)
2
![S](s17.png)
= マイナースーツステイマン
4
![C](c17.png)
= 切り札設定
4
![D](d17.png)
= コントロールキュービッド
4
![S](s17.png)
= コントロールキュービッド(
![H](h17.png)
不安)
4NT = RKB(
![H](h17.png)
コントロール有り)
5
![S](s17.png)
= キングアスキング(ぜんぶ揃った)
6
![C](c17.png)
= 点数的にグランドスラムは無理
Southのハンドは :
![S](s17.png)
K53
![H](h17.png)
95
![D](d17.png)
Q10654
![C](c17.png)
942。
6
![C](c17.png)
は様々なプレーが考えられますが、妥当な線なら何をしても大丈夫。
6NTは なかなか厳しいです。
2002年12月 ブルーリボン杯
![](s.png)
![](s.png)
2
![S](s17.png)
= マイナースーツステイマン
3NT = ウエイティング、ノンフォーシング
4
![C](c17.png)
=
![C](c17.png)
コントラクト向き、切り札設定
4
![H](h17.png)
= コントロールキュービッド
Southのハンドは :
![S](s17.png)
76543
![H](h17.png)
QJ82
![D](d17.png)
QJ10
![C](c17.png)
K。
ちなみに 3NT 5メイクは 38%、6
![C](c17.png)
6メイクは 96%スコアでした。
昔なら以下のようにビッドしたと思われますが、
![](s.png)
W | E | 1NT | 4NT | 6![](c19.png) | P | |
|
14点で「4NT」を言うかどうかは疑問です。
2008年 横浜インビテーショナル杯
![](s.png)
![](s.png)
4
![C](c17.png)
=
![D](d17.png)
フィット、コントロールキュービッド
4
![H](h17.png)
= コントロールキュービッド
5
![C](c17.png)
= コントロールキュービッド
![S](s17.png)
のコントロールが見つからないので5
![D](d17.png)
で止まりました。
Northのハンドは :
![S](s17.png)
K9732
![H](h17.png)
93
![D](d17.png)
1097
![C](c17.png)
1086。
3NTはNorthからのリードなので開幕5連敗は免れえないようです。
2011年 横浜インビテーショナル杯
![](s.png)
![](s.png)
4NT = 6NTインビテーション
5
![C](c17.png)
= 良い4枚スーツ、ミニマムでは無い
Southのハンドは :
![S](s17.png)
KQJ652
![H](h17.png)
2
![D](d17.png)
10862
![C](c17.png)
85。
6NTは11個どまりのようです。
2013年 渡辺杯
![](s.png)
![](s.png)
6
![D](d17.png)
= 良い5枚
![D](d17.png)
、マキシマムの強さ
このハンドでは 15〜17点の1NTオープンに対して、15点の4432が
6NTに誘うよりも、「良い17点」が18点のビッドをする方が良いのでは
ないかと。従って、
![](s.png)
W | E | 1![](d19.png) | 1![](h19.png) | 2NT | 6NT | |
|
2NT = 18〜19、バランス
とビッドする方がより良いと思われます。