ノートランプでどのスーツを先に負けに行くか?
米国「ブリッジワールド」誌2005年9月号

ディーラWest、双方バル

W | N | E | S | |
2 | P | P | 3NT | P | P | P |
|

リードを勝ち、手元から

Kに負けに行きます。
左手が勝って、再び

を攻めてきたら、右手の

は枯渇と思われます。
従って

のフィネスを右手に流し込みます。
仮に

Kを右手が勝って、スモール

で攻めて来たときには、手元で
ダックすれば

はダブルストッパーになります。
ノートランプコントラクトで、ディフェンス側が攻める長いスーツの側の
エントリーを、先に追い出すプレーです。
似たようなディールが先日にありました。
2013年 柳谷杯

ディーラNorth、NSバル

W | N | E | S | |
| P | P | 1 | P | 1 | P | 2NT | P | 3 * | P | 3 * | P | 3NT | P | P | P | | |
|
オープナーは良い17点なので18〜19点のバランスハンドを表しました。
「3

→3

→3NT」は、かなり特殊。4枚

と

サポートの良いハンドを表す
コンベンションです。(私は覚えにくいコンベンションは苦手なのですが。)

3のリード。
仮に5枚

で

Kと

Aがあれば、左手は1

オーバーコールをする可能性
があります。第1トリックを

3→6→10→9とダックすると、

8のリターンが
来るのでリードはクィーンジャックの5枚

風。

Kでダミーに渡り、

→10と
フィネスすると、左手が取ります。この段階で

Aが右手にあることはほぼ
決まり。あとは

を開発して「

K+

A+

1個+

Q」を負け、ウィナーは
「

3+

2+

4」で合計9トリック。

Qの位置がからむので、色々とゲス(guess)になっています。
やはり実践の方が難しい。