1NTオープンのレスポンスで、微妙にスラム向きの強さが
あると困ることが多いです。
2013年 柳谷杯

実際のビッド経過は以下の通り。

3

= 米国流スモーレン。
5枚

4枚

、ゲームフォーシング
3

=

フィット
4

/4

= コントロールキュービッド
レスポンダーの4

はスラムインビテーションですが、ノンフォーシング。
「16点」は、ありすぎではなかろうかと。
それでもスラムは

3−2の分かれを前提として、

絵札の位置を当て
なければならないので良いコントラクトではありません。
実際のディールは以下の通りで、
N:

J

AQ542

73

109842、
S:

10863

8

J109842

75。
スラムはおろか、4

がぎりぎりの配置。
ゲームで止まるならノートランプの方がよかったくらいです。
日本で一般的に使われているカナダ流スモーレントランスファーを使うと
以下のようになりそうです。

2

=

5枚、

4枚、8点以上
2

=

フィット、ミニマム
3

= この段階はゲームトライ
3NT = ノートランプ向き絵札配置
4

/4

= コントロールキュービッド
4

= こんなもんかな〜。
P = こんなもんかな〜。
オープナーの強さがミニマムとわかっているので、レスポンダーもあきらめ
がつくだろうと。オープナーからみると、パートナーに 「

AKQ

AQ」 を
期待するのは厳しいと。
はたまた、

4

= スプリンター
4

= スラム不向き
1NTオープンに対して16点も持っているときには、ここでのように

Qが
「活きている」こともあります。したがってスプリンターをするのは疑問です。
以下のディールを思い出しました。
2004年NEC杯準決勝(大会ブリテンから)


W | N | E | S | |
| | 1NT | P | 2 | P | 2 | P | 6NT | P | P | P | | | |
|
レスポンダーはコントロールハンドの17点なのでスラム突入の覚悟。

の5−4フィットは6

が良いですが、5−3フィットのときはオープナー
が5枚マイナーを持っていることもあるので6NTが良いのではないかと。
そこでステイマンを使いました。
このディールは他の3テーブルでは、1NTオープンにレスポンダーが
2

(トランスファー)を使ったようです。
ここでNorthが:

2

AQ762

943

J752、
でリードショーイングダブルをかけた人がふたり。

が4-1の分かれなので、Eastの側で取る

コントラクトは10トリックまで。
ダブルをかけられたペアはいずれもゲームで止まることができまして。
大会ブリテンに、 Silence is golden,an often forgotten maxim …
と書かれていました。
話を戻しますと。


W | E | 1NT | 2 | 2 | 4NT | P |
|
とビッドするのが良いのではないかと。
勢いあまって5NTまで進んでも、

AQに負けに行って軽くメイクです。