この章は以下の3部構成になっています。
(A)1
![D](d17.png)
→2
![C](c17.png)
シークエンス
(B)スプリンターレイズ
(C)フォーシングノートランプ関連ビッドシークエンス
(A)1
![D](d17.png)
→2
![C](c17.png)
シークエンス
1
![D](d17.png)
オープンに対する2
![C](c17.png)
レスポンスは2オーバー1の特殊領域です。
1
![H](h17.png)
や1
![S](s17.png)
オープン後の2オーバー1・レスポンスの場合と違って、
オープナーが5〜6枚のスーツをリビッド出来ないことがあるからです。
したがって:
![](s.png)
![](s.png)
W | E | 1![](d19.png) | 2![](c19.png) | ? |
|
「2
![S](s17.png)
」をビッドします。ハンドの強さに
余裕を表すリバースにはなりません。
また、
![](s.png)
W | E | 1![](d19.png) | ? | |
|
![](s.png)
ALMOST なら2
![C](c17.png)
レスポンスですが、INSTANT だとビッドに困ります。
1
![D](d17.png)
オープンに対する「2
![C](c17.png)
レスポンス」はゲームフォーシングのままで、
「3
![C](c17.png)
レスポンス」を良い6枚
![C](c17.png)
のインビテーションハンドを表す取り決めが
簡便です。
オープナーのリビッドには代表的に以下の2つの方式があります。
(A−1)2
![H](h17.png)
リビッドは
![D](d17.png)
を4枚保証
![](s.png)
W | E | 1![](d19.png) | 2![](c19.png) | ? |
|
2
![D](d17.png)
= 5枚
![D](d17.png)
、「Qxxxx」以上の内容では義務的、
ハンド強さ上限無し
2
![H](h17.png)
= 4枚
![D](d17.png)
と4枚
![H](h17.png)
、ハンド強さ上限無し
2
![S](s17.png)
= 4枚
![D](d17.png)
と4枚
![S](s17.png)
、ハンド強さ上限無し
2NT = NT向き、ミニマム(12〜14)バランス
(A−2)2
![H](h17.png)
リビッドは
![D](d17.png)
を3枚しか保証しない
![](s.png)
W | E | 1![](d19.png) | 2![](c19.png) | ? |
|
2
![D](d17.png)
= 同上
2
![H](h17.png)
= ショート
![D](d17.png)
オープンの可能性あり
3〜4枚の
![D](d17.png)
と4枚
![H](h17.png)
、ハンド強さ上限無し
2
![S](s17.png)
= 同上
2NT = 同上
ちょっと変わったところでは以下のようなのもあります。
(A−3)コキッシュ方式[特殊]
![](s.png)
W | E | 1![](d19.png) | 2![](c19.png) | ? |
|
2
![D](d17.png)
= 5枚
![D](d17.png)
、義務的、ハンド強さ上限無し
2
![H](h17.png)
= 4441、
![C](c17.png)
シングルトン
(トランプ設定後は点数アスキング
→コントロール数アスキングと続きます)
2
![S](s17.png)
= ミニマム・
![C](c17.png)
レイズ
2NT = 12〜14、バランス
3
![C](c17.png)
= ゲームフォーシング・
![C](c17.png)
レイズ
2
![S](s17.png)
と3
![C](c17.png)
を使い分けできるのがなかなか素晴らしく。
興味のある方は「kokish 1D-2C」で検索してみて下さい。続々と出てきます。
(B)スプリンターレイズ
2オーバー1 の経過でオープナーがジャンプシフトまたはジャンプリバースすると、
スプリンターレイズになります。
![](s.png)
![](s.png)
レスポンターが
![D](d17.png)
スーツに無駄な絵札が無ければミニマム・ゲームフォースの強さ
でもスラムが出来そうなハンドを表します。
![S](s17.png)
K+
![H](h17.png)
AQ+
![C](c17.png)
Kで完璧でしょう。
同様に:
![](s.png)
![](s.png)
3
![H](h17.png)
は
![D](d17.png)
フィットのスプリンターレイズです。
以下のオープナーのリビッドは全てスプリンターレイズです。
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
(C)フォーシングノートランプ関連ビッドシークエンス
2オーバー1は優れたビディングシステムですが、漏れなく付いてくるのが
フォーシングノートランプです。このフォーシングノートランプが「くせ者」で。
2オーバー1が ALMOST か INSTANT かで、表すハンドが違います。
どのような「くせ」があるのかを見て行きます。
(C−1)レスポンダーが長いスーツで弱いハンドのとき(イ)
ALMOST INSTANT
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
(C−2)レスポンダーが長いスーツで弱いハンドのとき(ロ)
ALMOST INSTANT
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
W | E | | 1![](s19.png) | 1NT | 2![](h19.png) | ? |
|
INSTANT の方は、3
![C](c17.png)
オープンの
ようなハンドを表すのが苦手です。
(C−3)レスポンダーが長いスーツでインビテーションのとき(イ)
ALMOST INSTANT
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
(C−4)レスポンダーが長いスーツでインビテーションのとき(ロ)
ALMOST INSTANT
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
(C−5)レスポンダーがリビッドに於いてジャンプシフトしたとき
ALMOST INSTANT
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
ALMOSTの方は、フィットジャンプ(Fit jump)になります。
良いサポートがあって10〜12の強さ、良い5枚以上の
スーツでシングル・ジャンプシフトします。
INSTANTの方は、6枚スーツのインビテーションハンドを表します。
類型シークエンスには以下の3つがあります。
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
(C−6)オープナーが3巡目にセカンドスーツをビッドしたとき
ALMOST INSTANT
![](s.png)
![](s.png)
![](s.png)
ALMOST は5-5か6-4の区別がつきません。
INSTANT は必ず6-4です。
2オーバー1 に伴うこのビッド経過が焦点となるディールがありました。
2012年春季米国チーム選手権(Vanderbilt Cup)準決勝
ディーラーSouth、NSバル
![](s.png)
N:Gitelman N:Amoils
S:Moss S:Wolpert
![](s.png)
![](s.png)
両方のテーブルとも2
![S](s17.png)
は CATCHALL で5枚以上。オープナーの「3
![D](d17.png)
」は
6枚
![S](s17.png)
と4枚
![D](d17.png)
の可能性があります。片方のNorthは「3
![S](s17.png)
」と2枚サポートを
表して4
![S](s17.png)
に到達。もう片方のNorthは「3NT」を選びました。
Southの4
![S](s17.png)
には
![C](c17.png)
のリード。
![C](c17.png)
Qでフィネスすると抜け、右手は
![S](s17.png)
10にシフト。
ダミーの
![S](s17.png)
Qが勝ち、ディクレアラーは
![S](s17.png)
を続けて左手がエースを取り、
![C](c17.png)
を出し
ます。この後ディクレアラーは
![S](s17.png)
3-3と
![D](d17.png)
3-3を試し、いずれも駄目で2ダウン。
![C](c17.png)
フィネスか、
![S](s17.png)
3-3か、
![D](d17.png)
3-3で良いので、いささか不運ではあります。
Northの3NTには
![C](c17.png)
のリード。ディクレアラーは勝ち、
![S](s17.png)
Qで負けに行きます。
この後、
![S](s17.png)
の3-3と
![D](d17.png)
の3-3を試してから、
![H](h17.png)
Jを流して3メイク。
このハンド、INSTANT なら:
![](s.png)
と、軽い乗りで3NTになるでしょう。その代わりにレスポンダーは16点を表して
いませんからスラムへのアプローチはおろそかになっています。
やはり一長一短ですかね。