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2オーバー1 GF 概要 からの続きです。
Two-over-one INSTANT Game force の基本構成は以下のようになっています。
![](s.png)
W | E | 1![](h19.png) | 2![](d19.png) | |
|
2
![D](d17.png)
=
![D](d17.png)
4枚以上、ゲームフォーシング
![](s.png)
2
![H](h17.png)
= 「
![H](h17.png)
6枚以上」、ハンドの強さに上限無し
![](s.png)
2
![S](s17.png)
= 4枚
![S](s17.png)
、ハンドの強さはミニマムでもよい
![](s.png)
3
![C](c17.png)
= ハンドの強さ(POWER)か、
ハンドの形(SHAPE)に余裕がある
(5枚
![H](h17.png)
と4枚
![C](c17.png)
で15HCP以上、5枚
![H](h17.png)
と5枚
![C](c17.png)
ならミニマムでもよい)
![](s.png)
3
![D](d17.png)
= 良い6枚
![D](d17.png)
、ゲームフォーシング
メジャーリビッド6枚の方式は、メジャーの6-2フィットがすぐに見つかる長所があり
ます。ペア戦に於いては明らかに有利といえるでしょう。短所は:
![](s.png)
![](s.png)
W | E | 1![](s19.png) | 2![](d19.png) | ? |
|
「2NT」リビッドを余儀なくされます。
また、マイナーのフィットが見過ごされる傾向があるのでスラムビッドに弱いところ
があるようです。
米国のトップペアである「Steve Weinstein - Bobby Levin」はこの方式(リビッド
6枚メジャー)の 2オーバー1 を使っているにもかかわらず、なかなかうまくスラム
をビッドします。ブリッジワールド誌上(2010年7〜8月号)のビッド対戦記事、
Challenge of the decade に於いても優れたビッドを披露しています。
何故か?
1991年のこと。カナダのエリック・コキッシュ氏が来日して日本代表チームをコーチ
した折りに、スラムビッド全般について質問しました。そのときの返答は「最終的には
『オープン』が重いか軽いかで判断する」と。今さらながらに「ワインスタイン - レビン」
のビッドが納得できます。このペアはsound-bidding styleで、軽いハンドではビッド
しないのです。
また、同誌2009年7月号でコキッシュ氏は以下のように言っています:
「ビディングに秀でたペアの成功要因はビディングシステム(basic approach)
の選択や科学的コンベンションの導入程度(science involved)ではない。
決定的要素は密接なパートナーシップである」。
「ワインスタイン - レビン」のペアは、現在は Nickell チームに入って Meckwell
ペアとチームメイト。ファンのひとりとして活躍を期待している次第です。