2NTオープンが20〜21点、
2

オープン後2NTリビッドが22〜24点のとき。

W | E | 2 | 2 | 3NT |
|
3NTリビッドは25〜27点の
バランスハンドを表します。
この後は: 4

= STAYMAN
4

/4

= TRANSFER
4

= MINOR SUIT STAYMAN
5

= GERBER です。
また、

W | N | E | S | |
3 | 3NT | P | ? | | | |
|
3NTは典型的に、 (1)1NTオープン位
(2)2NTオープン位
(3)ランニングスーツ いずれかのハンドです。
この後、4

〜5

のレスポンスは上と同じです。
[ なおローゼンクランツ4

アスキングの約束があるときには、
(1)は4NT、(2)はキュービッド、(3)はスーツビッド、と答えます。]
話を戻しますと、2

オープン後に3NTをリビッドすると、ビッドレベルが
上がり過ぎているのでメジャーアスキングやスラムトライに不自由です。
2NTに収まっていれば、いつもの2NTオープンに対するコンベンションを
稼働させることが出来ます。
ここにコキッシュリレー(KOKISH RELAY)を採用する理由があります。

2

= 2

を言え。
2

= 言わせられた。
2NT = 25〜27、バランス。
このコンベンション、もとは BIRTHRIGHT という命名でした。今は発案者
の名前で「コキッシュ」または「コキッシュリレー」と呼ばれています。
派生するビッドシークエンスは以下の通りです。

3

=

5枚&

4枚(以上)
3

=

5枚&

4枚(以上)
3

=

6枚
3

=

5枚&

4枚(以上)

W | E | 2 | 2 | 2NT |
|
22〜24 or 28+、バランスハンド
この「2NT = 22〜24 or 28+」は、 2

ポジティブ&2

ネガティブの
レスポンスの取り決めと相性がいいです。なぜなら28点以上のときには、
2

が来たら、28+4=32HCP(または 28+one king=31HCP)が
確定するからです。
このコンベンションの欠点は、オープナーが

のストロングハンドのときに
6枚以上の

スーツを出すレベルが3の代になることです。

レスポンダーが

フィットの良いハンドを持っているときにスラムトライの
手段が限られます。
この点を改良したのが 「3

- 3

インバージョン(INVERSION)」。
すなわちコキッシュリレーの3

と3

の意味をひっくり返します。

3

=

6枚(以上)
3

=

5枚&

4枚(以上)
3

=

5枚&

4枚(以上)
3

=

5枚&

4枚(以上)
「研究室」の章に書きました
米国ブルーリボン優勝ペアシステム も、
これを使っています。
さらに改良版としては:

2

= KOKISH
3

/3

= 6枚

/

、 2NT = 6枚

、 3

= 6枚

&3枚

というのもありますが、ちょっと凝りすぎかも。
ところで以下のハンド。

25点ありますが、ルーザーは

0.5、

2.5位、

1.5、

0.5 で合計5個以上。
4

がほぼ出来そうという

のストロングハンドではありません。
したがって2

オープンの後、

のように、25点のバランスハンドとして表現します。
「教室サポート」の章の
2Cオープン - レスポンス にも書きましたように、
パペットステイマンを使う理由がここにあります。