いきなりですが。
プレーの問題を考えて下さい。
W | N | E | S | |
| | | 1 | DBL | 2NT* | P | 4 | All | Pass | |
|
1
オープンに対して左手がテークアウトダブル。レスポンダーの
コンベンショナル
レイズ(トラスコット)の後、4
になりました。
左手は
AK、スモール
と続け、第3トリックをダミーが勝ち。
トランプを狩り集めると2-2 の分かれ。ここから。
考えました?
ブリッジの実力を測るのは難しいです。マスターポイントは「実績」を反映し
ますが、個々人の「実力」を反映しているとは言えないでしょう。パートナー
やチームメイトに達人を得れば、成績上昇は間違いありませんし。
柔道の山下泰裕がロサンゼルスオリンピックで足をひきずりながら金メダル
を取った決勝。当時27歳、五段でした。今は55歳、八段だそうです。
柔道は昇段に年齢制限があるので、現役で最強は五段が限界とか。
有段者=「黒帯」といえばKURO-OBI。外国でも通じます。
BLACK BELT とも。これを私はFAT BELT と聞き違えたことがあります。
米国ブリッジ連盟のライフマスター資格はマスターボイント300点。
これが2010年1月1日からの新入会員は500点に引き上げられました。
マスターポイント発行高の大幅増加が背景にあるのでしょう。
ずいぶん前にライフマスターのお祝いの会で挨拶を求められまして。
「今の300点は、私がライフマスターになった頃だと100点位の実力」
などとまた余計なことを言いましたら。
続けて挨拶された大先生によると、
「僕の頃だと50点。実力まだまだ伸びます、ご精進を」…だそうです。
JCBL会報1997年7-8月号 「段級制(自称)を採用します」
称号 マスターポイント 段級 ダイアモンドライフマスター 10000 九段
7500 八段
ゴールドライフマスター 5000 七段
シルバーライフマスター 2500 六段
1500 五段
シニアライフマスター 1000 四段
750 三段
500 二段
ライフマスター 300 初段
200 一級
150 二級
シニアマスター 100 三級
ナショナルマスター 50 四級
マスター 20 五級
5 六級
ジュニアマスター 1 七級
0 八級
なかなかナイスな提案だったのに口端に上ること限りがあったのは。
ややこしいことと、300点で初段なのが1000点で四段という急激な
昇段が不自然だからと思われます。もっとシンプルでよかったのでは。
称号 マスターポイント 段級 50000 九段
40000 八段
30000 七段
20000 六段
ダイアモンドライフマスター 10000 五段
ゴールドライフマスター 5000 四段
シルバーライフマスター 2500 三段
シニアライフマスター 1000 二段
ライフマスター 300 初段
シニアマスター 100 一級
ナショナルマスター 50 二級
マスター 20 三級
ジュニアマスター 1 四級
0 五級
ちょっと段位を出し渋りでしょうか。もともとマスターポイント10000点の人が、
5000点の人の倍(何が「倍」なんだか)強く、100点の人の百倍(何が「百倍」
なんだか)じょうずだということはないわけで。マスターポイント「1564点」と
言うより、「二段」と言った方が強さの感じが出るかなと。将棋や囲碁と違って、
段級位を得るのに認定料は要りませんし。
冒頭の4
。
ディフェンスは
AK、アナザー
と続け、トランプが2巡で狩り集まります。
点数的には左手に
A、枚数的には左手に4枚
を想定。
左手が
と
を担当しています。
を2枚取り進めて以下の通り。
13枚目の
を取り、ダミーの
を捨てます。左手が
を捨てたときには、
ダミーの
が4勝。左手が
Qを捨てたときには、
Aに負けに行きます。
つっかえながらもスクイズを意識してメイクする人は「エキスパート」でしょう。
「ワールドクラス」ならダミーが開いて直ぐにプレーの方針が決まり、そこから。
さっさとプレーする人と、勘違いが無いかを確認してからプレーを進める人
がいると思います。