2

オープンに対するレスポンスのコンベンション。
国内でよく見かけるのは以下の3つでしょうか。
(1) スーパーネガティブ
(2) コントロールショーイング
(3) セカンドネガティブ
順次紹介します。
(1)2

スーパーネガティブ
正確には Two-heart murmur
(murmur は「つぶやき」、heart murmur は「心雑音」)。
または Two-heart double negative。
2

= 4HCP以上、ゲームフォーシング
2

= 0〜3HCP、キング無し
2

=

ポジティブ(強いスーツ、5枚以上)
2NT =

ポジティブ
3

=

ポジティブ(強いスーツ、6枚以上)
3

=

ポジティブ
3

=

セルフサポートスーツ
3

=

セルフサポートスーツ
3NT = セルフサポート

or

、フォーシング
2

レスポンスの後も、オープナーがニュースーツをビッドしている
間はワンラウンドフォーシングになります。
2

オープンにポジティブレスポンスをすると、スラムが近いです。
変形版で、2

と2NTの意味をひっくり返すのもあります。
2

オープンの直後にオーバーコールやダブルが入ったら、
パス = 点無し
ダブル = 点有り
ビッド = スーツ、ポジティブ
とするのが伝統的手口。
最近の流行は、
パス = 点有り
ダブル = 点無し
です。これは2

オープンに対して例えば次のハンドで、

642

8

105

KQJ9753
2

オーバーコール!をする等のサイキックビッドへの対策です。
(このビッドは、2

ダブルになりかけたら

に逃げるつもりです。)
(2)コントロールショーイング
正確には Control showing step response。
2

オープンのレスポンスで、エースとキングの持ち方を表します。
Aは2点、Kは1点(Two-one-points)。
2

= 0〜1
2

= 2
2

= 3(1A&1K)
2NT = 3(3Kings)
3

= 4
3

= 5 or more
3

= Semi-solid long suit
3

= Solid six-card suit
3NT = Solid seven-card suit
3

/3

/3NTには様々な変形版があります。
オーバーコールやダブルが入ったときの対策には様々な種類があります。
(3)セカンドネガティブ
正確には Cheapest minor double negative。
米国に行くと、みんな「これ」です。
2

= ウエィティング、0点以上、上限無し
2

=

ポジティブ(6枚か、強い5枚)
2

=

ポジティブ
2NT = バランスハンド、ポジティブ
3

=

ポジティブ
3

=

ポジティブ
3

=

セルフサポートスーツ
3

=

セルフサポートスーツ
2

レスポンスに対してオープナーがスーツをビッドした後、レスポンダー
のリビッドで3

までの最低代のマイナースーツのビッド(3

または3

)
は「非常に弱いハンド」を表します。この後、オープナーが同じスーツを
リビッドするとノンフォーシングになります。例えば:



2

= ストロング

2

= ウエィティング

2

=

5枚以上

3

= ダブルネガティブ

3

= 長い

、4ルーザーハンド
ここだけ見ると問題は無さそうなのですが。


IMP戦
ノンバル
3

はダブルネガティブ。
レスポンダーが非常に弱いハンドであることが判りました。
このビッド経過についてパネル回答者30人の意見は:
2

オープンに反対が3人。
賛成が27 人。このうち、2

リビッドに賛成が14人、反対が10人。
2

に反対の人達はノートランプをリビッドするのでしょう。
この辺りにパペットステイマンを使う理由がうかがえます。
[ブリッジワールド誌2002年5月号参照]