LTC(エルティーシー)。
10年以上前に米国のナショナルペア戦に出たときのこと。
着席したら対戦相手の白人オジサンがおもむろに紙片を出して、
"We don’t open this hand,"
おいおい、15点だぞ。
”but we do open this hand.”
確かにルージングトリックカウントだと Sixルーザーだけど。
ここまで極端なLTCをしてるペアもいるんだな〜。
[私] ”It’s LTC.”
[オジサン] ”BINGO!”
ビンゴはいいけど賞品は無しですか。
腰痛対策の椅子を持ち込んだACBLナショナルの常連というか、
よく見かける中堅どころのペアでした。
2
オープンの「ルーザーカウント」と、
Losing Trick Count の「ルーザーカウント」は、
まったく別物です。
LTCではA、K、Qは全て同じ扱いで、ルーザーをカバーするカードとして
評価します。1つのスーツではルーザーは3個まで。4枚目からはルーザー
勘定しません。
0点。各スーツに3個で、12ルーザーのハンドです。
「0点の4333」がパートナー間で向かい合うと合計24ルーザーになります。
オープナーは
1、
1、
1、
2で5ルーザーハンド。
レスポンダーは
2、
3、
2、
2で9ルーザーハンド。
24−5−9=10
10トリック取れます。
がフィットしています。
従って、4
にコントラクトするのが妥当だと。
基本的には以上のようにハンドの強さを評価してビッドします。
もちろん、「AxとQx」などを同じ強さと評価するわけには行きませんから、
スーツの長さや内容によって調整(アジャスト)をします。
興味のある方は WiKi Project Contract Bridge
Losing-Trick Count に記載がありますので見てみて下さい。何冊かの本も出ています。
ハンドの強さをどのように評価するか、という点では大いに参考になります。