2019年3月30日。
レイアウトを修正しました。内容は同じです。
ヘルプ・スーツ(help suit)
定義は「パートナーハンドの絵札が役立つスーツ」です。
1.メジャーフィットが確認された直後の、
2.2
以上、3
以下で、
3.ジャンプしていないサイドスーツ
のビッドです。
3
が「ヘルプ・スーツ」。16点以上、
3枚以上。
レスポンターは: 9点 誘いに乗る、
7〜8点 判断する、
6点 誘いを断る。
すなわち、ミニマムの6点(の価値)のハンドのときには
3
をビッドして、ゲームが出来そうなら勝手に行けと。
9点(の価値)のときは4
には行く。7〜8点(の価値)
のときには判断します。
「ヘルプ・スーツ」は典型的に3枚以上、トップアナー1枚、
ジャックや10は有り得る。
ありがちなのは「Axx、K10xx、Qxxx」。「AQxx」も可。
基本的に2ルーザー以上のスーツですが、
「Jxx」や「AKx」でビッドすることもあります。
(2枚のことがごくまれにあると聞きます。)
判断に際しては、「AKQJのうち2枚あったら抜群」、「絵札
ダブルトンは有効」、「弱い持ち方でもトランプの長さに
余裕があればラフできる」、「絵札の無い3〜4枚は不適当」
などと考えます。ビッドの判断が微妙なときには、プレーも
微妙になるでしょう。あとはディフェンス次第です。
レスポンダー側から:
3
が「ヘルプ・スーツ」。10点以上、
3枚以上。
オープナーは: 15点(の価値) 誘いに乗る、
13〜14点(の価値) 判断する、
12点(の価値) 誘いを断る。
オープナー側から:
W | N | E | S | |
1 | DBL | 2NT | P | 3 | | |
|
2NTはトラスコットで、4枚サポートとリミットレイズ
(10点以上)の強さ。3
はヘルプ・スーツ。
インタービナー(intervenor)側から:
2
は6〜9点。
3
はヘルプ・スーツ。
アドバンサー(advancer)側から:
2
は16〜18。
3
はヘルプ・スーツ。
ヘルプスーツ・ゲームトライに対してパートナーがゲーム以下の
レベルで3
などをビッドすると「リターン・ゲームトライ」で、
絵札のあるスーツの紹介になります。
「トリックの素(source of tricks)とか、「バリュー(value)・
ショーイング」のビッドです。
最終コントラクトには3NTの選択もありえます。
3
はヘルプ・スーツ。
3
は
に「お役立ち」あり。
3NTは「選べ」(choice-of game)。
オープナーのスラムトライ:
2
はドゥルーリーフィットで、3枚以上のサポートと10〜12点。
2
は「まとも」で、どのようなハンドかを聞いています。
2
は、大したこと無いと。
3
はヘルプスーツゲームトライ。
Kを探してスラムを目指します。
4
は「誘いに乗った」。4NTはRKB1430です。
[2012年のサントリー杯のディールです]
オポーネントスーツでのヘルプスーツ:
1
オープン。
1
オーバーコール。
3
は、
でのヘルプスーツ。
4
は、「乗った」。
このようにヘルプ・スーツ、実によく出てきます。