SUNTORY社 後援、JCBL主催。
いちにちのリジョナルペア戦。 26 ボード ×2 セッション。
全国で100テーブル(200ペア)規模。
東京(四谷BC)会場 52テーブル
横浜BC会場 15テーブル
名古屋BC会場 10テーブル
大阪BC会場 23テーブル
だいたいこの位です。
4会場とも同じハンドをプレーします。セッション終了後にプライベート
スコアを貰うと、 943 IMP!などと見慣れない三桁の数字が。
何のことは無い、100(テーブル)で割って 9 IMPの取り(取られ)と
思えばいつものチーム戦と同じです。
プレイしたハンドの結果は他のテーブルの全ての結果と、1つ1つ IMP
でスコア換算されます。1ボード最大は17IMP。アベレージは「0(ゼロ)」。
クロス IMP(Cross-IMPs)採点方式と呼ばれます。
カルカッタ(Calcutta)と呼ばれることもありますが、お金を賭けて参加
する「カルカッタ・トーナメント」と混同されているようです。
「IMP ペア」と言うと、バトラー(Butler)採点方式もありまして。
両極端なスコアを2つ(以上)除外して残りのスコアの平均値を取ります。
これをデータム(datum)スコアと言います。このデータム・スコアと、
各々のスコアの差を IMP 換算します。
今年(2012)のサントリー杯の優勝スコアは
プラス12910 IMP。
昨年は
プラス10834 IMPでした。巨額で見当がつきにくいのですが、
100 で割って、100 IMP位をいちにちの試合で勝つような感じです。
成績上位ペアにはサントリー社からお酒やソフトドリンクが贈られます。
私も勝利の美酒を狙ってはいたのですが一杯のお茶も無理でした(笑)
今年の四谷2階会場は一桁入賞を輩出できないキツさだったようです。
第1セッション 23番ボード(90度回転)(ディーラーE、双方バル)



N | S | | 1NT | 2 | 2 | 4NT | P | |
|

15-17 1NT、ステイマン、6NTインビテーション
と進んだテーブルも多かったようです。Northの
ハンドはスラムを狙うには点が少なめ、4333の
形なのでエスタブリッシュを見込むスーツが1つ
しか無く、15点のわりにはエースやキングが少なく、10や9などの
ミドルカードが豊富でもない。従って4NTはややオーバービッドかも。
1

オープンの後、5

になったペアもいるようです。

スーツの配置を当てれば4NTも5

もメイク可能ですが、スモール

→クィーンでフィネスすると、1 ダウンで 943 IMPを失います。
この

スーツの持ち方、どこかで見たと思ったら:
米国The Bridge World誌、2003年10月号、Test Your Playでした。




右手の3

オープンから

4-1の分かれの可能性が高くなっているので、
手元から最初は「9」をリードして、右手の「8」シングルトンに備えようと。
仮に右手が「10」シングルトンだと、左手に「KJ84」はどうやっても駄目。
左手が「J10」ダブルトンならこんなことはしなくても良いのですが、右手が
「

Kの3枚」とは考えづらいでしょう。
問題はここから。以下、原文邦訳です。
『この

コンビネーションに於いては、ビッドから何の手掛かりが無かった
としても、9 を流すのは悪いプレイではない。Westは、ディクレアラーが
987 のときには9 にカバーが有っても無くてもダミーからクィーンを引く
つもりである(考えてみるとなかなか巧妙なプレイである)ことを案じて、
J104 から絵札を出さない可能性がある。』
まるでサントリー杯のディールのことを解説されているようでアセります。

9→4 と進んだときには、そのまま流して仕上がり。

9→10(またはJ)と出たときには

Aで取り、右手の

8を確認。
いったん手元に戻って、

7をリードします。左手から

4が出たら、
「K104(またはKJ4)」よりも「J104」に見えませんか?